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2015年 外国人留学生UMW感想文コンテストの最優秀賞2名の文章と評価発表

 

【視野が広がった博物館の見学】

チン ジュウカ さん 中国 早稲田大学国際コミュニケーション科

初めて上野国立科学博物館行きました。実は、行く前には、博物館は、古いものや科学的なものを見るだけで、つまらなくてあまり興味がありませんでした。しかし、博物館に入ってみると、意外と面白くて目新しいものがたくさんありました。その中で一番印象深いのは日本館にあるシアター360でした。このシアターはまるくて、人がその真ん中のブリッジに立つと、映画が360度全方位に映し出され、本当に映画の中にいるみたいでした。映画の前半は恐竜の世界で、私は飛行機に乗っているみたいに恐竜の近くを飛んでいて、恐竜に後ろから追い詰められた感じも体験しました。本物ではないのは知っていますが、なんとなくちょっと危機感が出てきてしまい、とても刺激的で、恐竜のことがもっとわかってきました。

そして、映画の後半は宇宙からこの美しい地球をみました。とても不思議で、人類の小ささに気がつきました。元はさまざまな生物が共存してこの地球の資源を分かち合って、生物連鎖の平衡を守りながらこの地球で生活していました。しかし、人類が現れてから、人類の欲望で、多くの生物を殺して、必要以上のエネルギーを奪ったから、生物界のバランスが失われてしまいました。この映画を見たら、そのことの重大性に気がつきました。地球環境のために人類が一番責任を取るべきだと思います。地球の資源を無駄にしないように、大事に使って、この地球の環境を守るのは人々の責任だと反省しました。このシアター360は、世界初の技術で、上野国立科学博物館に来たら絶対に見逃せない素晴らしい施設だと思います。

それから、地球館の地下一階にある古生物コレクションと恐竜展示室もおすすめです。古生物コレクションには、五億年前の生痕化石や絶滅した古生物の骨格などが展示されていて、生物の進化の歴史についてたくさん知ることができました。以前の人類の剥製も見ました。何も着ていない時代から質がいい衣服を着るまで、火が知らない時代から上手に火を使うまで、簡単な石を工具として使う時代から技術的な鉄工具を使うまで、この数万年間の人類の生活は驚くほど進歩しました。前の人が自分の力で様々ものを研究したり、発明したりしてきたからこそ、私たちが今みたいな便利で快適な生活で過ごせるのだと考えて、とても感激しました。

最後に、私たち地球館の三階に入って、驚かされました。このエリアにはいろいろな動物の剥製がたくさんありました。大型で野生の熊やら、鹿やら、カラフルな鳥もたくさんありました。剥製ですが、本物とそっくりでした。本当の動物ではないのは知っていますが、生き生きしすぎて、近くで見たら、怖くなってしまいました。それはナイトミュージアムというアメリカの映画を連想させました。もしかして、夜になったら、これらの動物が生き返るかというクレージーなアイディアが思い浮かびました。

今回、上野国立科学博物館の見学は予想の十倍以上面白かったです。昔行った博物館と違って、ここに展示されているものはすごく珍しく、見事で非常に人の目を引きました。今回の見学を通して知識を得ることができたうえ、視野もかなり広がりました。

 

【日本と世界を繋ぐ列車】

郭海晴 さん 慶応義塾大学別科日本語研修課程

初めて上野へ行く時、私は横浜から電車に乗って行った。それは秋の季節だった。友達と一緒に上野公園で回って散歩し、東京国立博物館まで行った。その時から、私は東京国立博物館を好きになった。その後、上野にある他の博物館と美術館にも行ったが、やはり東京国立博物館のほうが一番印象的である。

博物館に興味を持つ私は自国にいた時も、よくいろいろな博物館へ行く。最初は、東京国立博物館はただ日本の歴史に関係がある展覧しか行われない博物館と思っていたが、日本に来て、何回も東京国立博物館に行った後、私の考えは大きく変わった。確かに、日本での最初に出来た博物館として、東京国立博物館には多くの日本の歴史に関するものが皆の目の前に展示されている。だが、これより、私がもった気に入りのはそこの特別展と東洋館だ。

今年の桜時に、私は東京国立博物館で行われる「インドの仏」という展覧を見に行った。それはインドの仏教美術の源流を主題としての展覧である。日本は東アジアで仏教の国のひとつ、地元で作られた寺や仏像などのものも多いが、今回のは全部コルカタ・インド博物館から来日した仏教美術の至宝だ。この展覧は「仏像誕生以前」から「仏教信仰の広がり」まで、仏教美術の発展を歴史時代の順番で説明している。この展覧によって、私が仏教美術について様々な歴史を学んだ。

ちょうど、東京国立博物館には東洋館というアジアの各地域の美術の歴史を展示する所もある。そこでは中国の美術を初めとして、朝鮮半島、エジプト、クメールなど諸国の歴史が見られる。東洋館に入ると、すぐ見られるのは中国で作られたたくさんの仏像である。その時、私は急にさっき見たインドの仏教の顔や姿を思い出した。仏教の広がりの軌跡で歩いていき、私はインドから中国の地域に入ってきた。インドの仏像と中国のと比べると、違いところがかなり多い。それは仏教が中国に入った後、中国文化の影響を受けて、どんどん変化したからだ。そして、仏教が重要な宗教になると共に、仏像も中国の美術の一つになってきた。更に、その後に仏教も仏像の技術も中国から日本に伝来した。つまり、歴史は一つ国のことだけでなく、国と国の交流と関係もその大切な一部だと思われる。これは博物館から教えていただいたことだ。

また、今の私達が日本にいるのに、東洋、更に世界の歴史でも見られることは凄いと思う。まるで目に見えない線路があって、日本から世界の国々まで繋がっているようだ。博物館の展示を通じて、私達は上野から出発し、この博物館と呼ばれる列車に乗って、世界をぐるぐると走る。この列車は地域にとどまらず、時間も越えられる。現代で生きている私達は列車の窓口から、古代の歴史を見ながら、昔の人々はどのように生活していたか、彼らはどのように今日まだ進歩してきたかということが分かった。だから、博物館はただ古いものと昔の歴史を正しく人に見せるというわけではない。もっと重要なのは、博物館は過去と現在を繋ぐ場所だ。そして、私達は博物館によって、人間の歴史、世界の発展を知った上、自分と社会の将来を迎える。

その日の東京国立博物館は夜八時まで開館した。私は満足な気分で博物館を出て、星空を見ていた。今回の旅はもう終わったが、歴史の旅はまだまだ続いている。次に、この列車は一体私をどこまで送るのか?本当に楽しんで待っている。

 

【上野国立博物館を見学して】

リン ゴショウ さん 神田外語大学留学生別科一年生

私は、5月10日に寮の両親に日本の博物館に連れて行ってもらいました。日本で博物館に行くのは、初めての経験でした。この上野にある国立科学博物館は他の国にある博物館と比べると、ちょっと違いがあります。この博物館の雰囲気はとてもよくて、展示の標本と施設はすごく素晴らしいと思います。

国立科学博物館は二つの建物に分かれています。一つは地球館です。もう一つは日本館です。入り口にいろいろな館内ガイドがありました。日本語だけではなく、英語、中国語、韓国語などの案内のパンフレットもあって、外国人の観光客には、とても便利だと思います。館内に入ってから、最初にみんなと一緒に360度の映画館に行きました。この映画館はとても面白かったです。昔から今まで、地球環境の中で生命が誕生と絶滅を繰り返しながら進化してきた過程について紹介しました。最初は地球上には構造が簡単な生物しかいませんでしたが、だんだん環境が変わってきて、さまざまな生物がこの世に誕生してきました。それに、映画の中では恐竜の進化や環境の変化や人類の今の生活などについても紹介してくれました。人間は自分の利益のために他の動物と植物の生きる権利を剥奪して、生態系も壊しました。この映画を見てから、「私もこんな悪いことをしているの?」と言う疑問が出てきました。もし、今日私が人間じゃなくて、他の生物になったら、自分の生活している環境を壊されるのはたぶんいやだなということを想像して、いろいろな地球環境を守ることを考えました。

それから私は地球館に行きました。地球館は「地球生命史と人類」について展示しています。最も印象深かったのは科学技術のパートです。第二次世界大戦で使用された戦闘機のみならず、日本が初めて作った飛行機についても詳しい案内がありますので、飛行機に興味がある私にとってとても役に立ちます。また、ここには以前授業で学んだからくり人形も展示されていました。本物を見ると、ちょっと怖いという感じがありましたが、すごく精巧に作られていて、この人形の体の動きや顔のしぐさは生きている人のようにみえました。

次は、「日本列島の自然と私たち」についての日本館へ行きました。ここでは日本列島に以前からいる生物や今日の日本人が形成された過程の歴史を詳しく説明しています。昔の日本人の様子を見て、日本の歴史にも興味を持つようになりました。それに、日本は地震が多い国ですから、以前からの地震の資料とそのときの破壊の状況が一緒に示してありました。日本の地形の変化を記録する図を見て、日本の地理に対してももっと理解しやすくなりました。

今の生活は昔に比べると、変わったところが多いですが、変わらないところは人間がずっと環境を破壊していることだと思います。環境によくないことをしているときはいつも悪い結果になる可能性を忘れてしまっているので、今からこの問題についてよく考えなければなりません。それに、過去からのいろいろな変化のおかげで今の便利な生活がありますので、安易に環境を破壊する人たちは自分がやっていることを反省すべきです。私たちの後世にいい環境を残すために、環境保護をきちんとやりましょう。




 

 
 


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