初めて上野へ行く時、私は横浜から電車に乗って行った。それは秋の季節だった。友達と一緒に上野公園で回って散歩し、東京国立博物館まで行った。その時から、私は東京国立博物館を好きになった。その後、上野にある他の博物館と美術館にも行ったが、やはり東京国立博物館のほうが一番印象的である。
博物館に興味を持つ私は自国にいた時も、よくいろいろな博物館へ行く。最初は、東京国立博物館はただ日本の歴史に関係がある展覧しか行われない博物館と思っていたが、日本に来て、何回も東京国立博物館に行った後、私の考えは大きく変わった。確かに、日本での最初に出来た博物館として、東京国立博物館には多くの日本の歴史に関するものが皆の目の前に展示されている。だが、これより、私がもった気に入りのはそこの特別展と東洋館だ。
今年の桜時に、私は東京国立博物館で行われる「インドの仏」という展覧を見に行った。それはインドの仏教美術の源流を主題としての展覧である。日本は東アジアで仏教の国のひとつ、地元で作られた寺や仏像などのものも多いが、今回のは全部コルカタ・インド博物館から来日した仏教美術の至宝だ。この展覧は「仏像誕生以前」から「仏教信仰の広がり」まで、仏教美術の発展を歴史時代の順番で説明している。この展覧によって、私が仏教美術について様々な歴史を学んだ。
ちょうど、東京国立博物館には東洋館というアジアの各地域の美術の歴史を展示する所もある。そこでは中国の美術を初めとして、朝鮮半島、エジプト、クメールなど諸国の歴史が見られる。東洋館に入ると、すぐ見られるのは中国で作られたたくさんの仏像である。その時、私は急にさっき見たインドの仏教の顔や姿を思い出した。仏教の広がりの軌跡で歩いていき、私はインドから中国の地域に入ってきた。インドの仏像と中国のと比べると、違いところがかなり多い。それは仏教が中国に入った後、中国文化の影響を受けて、どんどん変化したからだ。そして、仏教が重要な宗教になると共に、仏像も中国の美術の一つになってきた。更に、その後に仏教も仏像の技術も中国から日本に伝来した。つまり、歴史は一つ国のことだけでなく、国と国の交流と関係もその大切な一部だと思われる。これは博物館から教えていただいたことだ。
また、今の私達が日本にいるのに、東洋、更に世界の歴史でも見られることは凄いと思う。まるで目に見えない線路があって、日本から世界の国々まで繋がっているようだ。博物館の展示を通じて、私達は上野から出発し、この博物館と呼ばれる列車に乗って、世界をぐるぐると走る。この列車は地域にとどまらず、時間も越えられる。現代で生きている私達は列車の窓口から、古代の歴史を見ながら、昔の人々はどのように生活していたか、彼らはどのように今日まだ進歩してきたかということが分かった。だから、博物館はただ古いものと昔の歴史を正しく人に見せるというわけではない。もっと重要なのは、博物館は過去と現在を繋ぐ場所だ。そして、私達は博物館によって、人間の歴史、世界の発展を知った上、自分と社会の将来を迎える。
その日の東京国立博物館は夜八時まで開館した。私は満足な気分で博物館を出て、星空を見ていた。今回の旅はもう終わったが、歴史の旅はまだまだ続いている。次に、この列車は一体私をどこまで送るのか?本当に楽しんで待っている。 |